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2020-10

いい夫婦の日。

11月22日、「1122・・・いい夫婦の日」。

「いい夫婦の日」というと、昨年のことを思い出します。
昨年11月22日の数日前、沖縄在住の知人から電話が・・・。
「主人がNHKラジオを聴いていて、“1122(いい夫婦)特集”という事で、
今週一週間、何組かのご夫婦が出演すると聴いたけど、その内の一組が、
“東京のコーヒー屋さん”で、名字が“た”で始まる人だった・・・
これって“田島さん”?。と言うので、確認のため電話してみたの」ということ
でした。
「え~まさかぁ~、うちではありませんよ!」とお答えしながら、
ん~、東京のコーヒー屋さんで、“た”で始まる人、NHKラジオで取り上
げられそうな人・・・あっ!451“たぐちさん!”。
そうなんです、私たちの師匠カフェバッハの田口護氏です。
それがわかれば話は早い。
で、その放送はいつ?と思ったら、その日のその5分後からその番組は
放送とのこと!。 確か午前10時だったと思いますが、開店前の慌しい
時間がより慌しく、大慌てで、普段ほとんどつけないラジオを店内に持ち
込み、つけました。
それから約1時間近く、田口さんご夫妻の歩みをたっぷりと伺う事ができ、
教えてもらえて良かったぁというような内容のお話でした。

カフェバッハは創業41周年。
台東区の通称山谷と呼ばれる場所にあり、地域に根ざしながら、全国から
もそのコーヒー目当てに人を惹きつけるお店。コーヒーの業界では多くの
方がご存知だと思います。(私たちはそんなに有名店&有名な方だと
知らずに、教えを請いに門を叩いてしまったわけですが。) 


2007年2月の新聞記事の一部を合わせてご紹介。

 本格コーヒーの愛好家が「一度は訪れたい」とあこがれるカフェの名店が、
日雇い労働者が集まる東京山谷地区にある。
業界では、自家焙煎の草分けとして名高い店でもある。
開業を目指す若者が全国から修行に集まり、弟子たちの店は100店を越える。
 台東区日本堤1丁目。
ドヤと呼ばれる簡易旅館が立ち並ぶ中に「カフェ・バッハ」はある。
ブレンドコーヒーは1杯450円。
 40席足らずの店内に、スポーツ紙を見つめるおじさんや、おしゃべりに興じる
おばさんたち。
 多い日で1日400人。ひっきりなしに訪れる客に、若いスタッフたちの明るい声が飛ぶ。
 この街で育った田口文子さんが1968年に実家の食堂を引き継ぎ喫茶店
にした。
 「酔っ払いお断り」の入り口の貼紙は開店当初からの鉄則。
 その代わり、泥だらけの服を着た人でもきちんともてなす。
ただ、椅子には新聞紙を敷き、鉢巻きはとってもらう。
 「皆が憩える空間にするためにはルールが必要」と根気強く伝え続けた。
店の外から目を合わせ「着替えてくるよ」と知らせてくれるようになったり、
いつしか、床にたばこをポイ捨てする人もいなくなった。
 開店した68年は、東京オリンピックの4年後。街には約1万5千人の日雇い
労働者がいた。
 当時18席の店に、入りきれないほどのお客さんが、早朝から押し寄せた。
 厳しい環境で暮らす人たちこそ、本物を飲んでもらいたい。74年から本格
的に自家焙煎を始めた。店主の田口護氏は、産地など60ヶ国以上を訪れ、
農園や焙煎技術を視察した。
 75年に改装した時、客足が途絶え、「バッハは敷居を高くしてオレたちを閉
め出した」とうわさが広まっていた。
 大柄で身ぶりも大きい労働者たちのために幅の広くがっしりしたひじ掛け
椅子を特注した。照明も新聞が読みやすいようにと明るくした。でも、コーヒー
代は前と同じ。
 誤解を解こうと、文子さんは店の外で一人一人つかまえ、説明した。
 「おじさんたちのために改装したのよ。どうして来てくれないの。」
 素通りしていた客がまた戻ってきた。
労働者は、現在約5千人。最盛期の3分の1に減った。
 「お年寄りがこぎれいにして外出し、店で言葉を交わす。囲い込む施設より
カフェのような場こそ、地域には大切なはず」と文子さんは感じている。
 00年の沖縄サミットの晩餐会に『バッハブレンド』が出された。一手に扱い
たいという大手スーパーの打診も、銀座に出店したらという誘いもあったが、
迷いながらも断った。
 「踏みとどまったからこそ、外から人を呼ぶ力がついた。山谷に偏見のない
人の流れが生まれて街がにぎわえば、ここで暮らす人たちも元気になる。
銀座に店を広げるより、この山谷を銀座にしたい、と思っている。」

「おじさんたちのために改装したのよ。どうして来てくれないの。」
このひと言に胸が詰まりました。ママさん(文子さん)の声となって、
私の耳に聞こえます。

人ために生き、自分のために生きる。
田口さんご夫妻を思う時、ふとそんな言葉が浮かびます。



約2年半前の新聞記事を読みながらこのブログを書いていたのですが、
ここもここも紹介したいと思っているうちに、新聞記事のほとんどを
書いてしまいました。
山谷という特殊な環境にありながら、いつも先を見据え、コーヒーに対して
熱心であり自家焙煎の珈琲屋の中でも先を行く店として、そして何よりも
地域のためのカフェとして存在し続けているカフェバッハが私たちは大好きです。
店を出すなら駅近くなどの人通りが多いところ、と条件を揚げる方も多いと
思いますが、田口さんはそのようなことは言われず、むしろその店の
コーヒーを目的としてもらえれば、お客さまは来店して下さる、
焙煎を教わり始めた頃にそのように言われたことが印象的でした。 
私たちの求めていた姿がそこにあったからこそ、私たちはカフェバッハに
学びました。そして、今も学び続けています。

「1122・・・いい夫婦」、全てはここから始まるのかもしれません。





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Author:Kaworu Tajima
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記事…5.9(土)

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東京都江戸川区瑞江3-16-3
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皆様の“日々の珈琲”を
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店主は今日も焙煎
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